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毛布にくるまり
あたたかい珈琲に
チーズケーキをひとつ

聴こえてくるのは
夜を包む
静かな雨の音

uryo
10/12  しらない街で

どんなところにも
それぞれのくらしがある

それぞれのみる世界
それぞれの思い
感じるにおいや はだざわり

しらない街
となりにいるのは
 しらないだれか

ここは商店街のはずれの
ちいさな店

木の匂いのする
狭い階段を上った先にある

珈琲の香りと 器の擦れる音
ささやくような
幾つかの会話

こんなところにも
しらない時間を生きている
それぞれが 集まっている

uryo
9/12
夏の手紙

ぼくの住む街には
たくさんの家がある
街中に溢れかえる
無数の色と音

きみの住む街には
広いキャベツ畑と
ちいさな川に畦道

空をみあげる

深い青に染まる空
太陽が眩しくつきささる

ぼくは きみに手紙をかく

手紙には、すこしの言葉と
押し花をひとつ

夏の匂いをそっととじこめる

uryo