11/26
毛布にくるまり
あたたかい珈琲に
チーズケーキをひとつ
聴こえてくるのは
夜を包む
静かな雨の音
uryo
10/12 しらない街で
どんなところにも
それぞれのくらしがある
それぞれのみる世界
それぞれの思い
感じるにおいや はだざわり
しらない街
となりにいるのは
しらないだれか
ここは商店街のはずれの
ちいさな店
木の匂いのする
狭い階段を上った先にある
珈琲の香りと 器の擦れる音
ささやくような
幾つかの会話
こんなところにも
しらない時間を生きている
それぞれが 集まっている
uryo
9/12
夏の手紙
ぼくの住む街には
たくさんの家がある
街中に溢れかえる
無数の色と音
きみの住む街には
広いキャベツ畑と
ちいさな川に畦道
空をみあげる
深い青に染まる空
太陽が眩しくつきささる
ぼくは きみに手紙をかく
手紙には、すこしの言葉と
押し花をひとつ
夏の匂いをそっととじこめる
uryo